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監督 :

大森一樹

俳優 :

小林薫
真行寺君枝
巻上公一
坂田明
古尾谷雅人

タイトル :

風の歌を聴け [DVD]

脚本 : 大森一樹
原著 : 村上春樹
Studio : ジェネオン エンタテインメント
リリース日 : 2005-09-22
媒体 : DVD
形式 : Color Dolby Widescreen
ディスク枚数 : 1枚
リージョンコード : リージョン2
画面サイズ : 1.78:1
時間 : 100 分
言語 : 日本語
サイズ : 縦:710hundredths-inches 横:542hundredths-inches
ASIN : B000ALJ212
ランキング : 52179位
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風の歌を聴け [DVD]のamazon.co.jpカスタマーレビュー


4点
ひっそり映像化されていた村上春樹・珠玉のデビュー作。
原作を好きなだけに、全く期待せず、ファン精神というか
単なる好奇心で斜に構えて観たのだけれど、なかなかどうして面白い。
最初は“僕”や“鼠”に違和感がありましたが、観ているうちに馴染むものです。
そしてなんといっても“小指の無い女”がとても可愛く、
その色気がこの映画を支えている。
しかし勿論それだけでなく、いかにも当時らしい、
ヌーヴェル・バーグへのオマージュがベタながら憎いスパイスになっている。
中でも劇中のラジオの使い方などは、あの『少女革命ウテナ』を生んだ
奇才・幾原邦彦監督に影響を与えていそうです。
何より、あの初期村上春樹のドライな叙情とでもいうべきものが
映像という表現の中で新たな色彩を帯びて息づいている。
特にラスト、ひっそりとしたジェイズ・バーの中で、風が舞うシーンは圧巻。
メディアミックスは元ネタの理解者でこそ、貴重なその好例。

4点
81年封切のATG映画。原作小説は阪神間を意識しつつも、あまり特定の街が舞台だと感じさせず、台詞も標準語で普遍性の高い作品であった。それを現実の神戸・芦屋・西宮の街をはっきり舞台として具体的に映像化するに際して、台詞が標準語のままというのは違和感がある。かといって、関西弁にしたら原作の持ち味が損なわれる。また、原作では架空の作家デレク・ハートフィールドにしばしば言及するが、これをそのまま映画に持ち込むのも難しい。そういう無理を承知で、原作小説を素材にしながら、原作にないシーンを加える等した映像作家・大森一樹の作品として評価すべきだと思う。

今見直すと、当時の映画アートの色彩が濃厚に立ち込めている。でもそれほどしつこさは感じない。会話の台詞を文字のインターポーズで進める場面等、後の恋する女たちに見られるテクニックも登場する。ただ、現実の阪神間を舞台にしているわりには、この映画では「風の歌」があまり感じられない。時折挿入される風の音と荒廃したJay‘s Barの床のピーナッツの殻を風が巻き上げるシーン(監督が1番とりたかったシーンかもしれない)だけというのはちょっと寂しい。

しかし、兵庫県立神戸高校卒業生で、今も芦屋に縁がある者としては、西宮球場、南京町、元町商店街のヤマハ、芦屋のプールやテニス・クラブ等、今はないものも含めて思い出深い情景が多く映しだされるのが嬉しい。私の本作の評価はそういった個人的な感慨を加味したものである。

4点
一言でいえば難しい映画、といえるでしょうか。フランス映画、ヌーベルバーグのように撮ってみようと考えたかどうかはわかりませんが、その雰囲気で、いかにもATG作品とも言える感じです。今の商業映画と比べると貧弱で雑な作り方に見えますが、仕掛けがない分、監督のアート志向と腕前が発揮されていると思います。大森一樹という映像作家を知るのに適した作品だと思います。カットのつなぎ方などに個性が出ていると思います。

4点
大森一樹の作品と言えば、「ヒポクラテスたち」を大方の人は挙げると思うが、私はプロ以降
の作品ではこの「風の歌を聴け」を第一に挙げたい。プロ以降と書いたのは、アマチュア時代に
「暗くなるまで待てない」という、とてつもない快作を学生仲間と撮っているからである。

村上ファンには顰蹙を買うであろうことを十分承知で、大森一樹は映画化したに違いない。
また村上春樹が映画化を許諾したのは、阪神間であっという間に通り過ぎてしまう街「芦屋」
に若い日の二人だけに通じ合った思い出があったからである。(大森一樹談)

鼠が住むレストランは、夙川に実在したクリスボンというレストランである。ローバーミニが転倒する
場所は、今は無き西宮球場前である。海縁に建つ「移情閣」の脇には、今は明石大橋が存在する。

真行寺君枝と小林薫のベッドシーンは、フランス映画のワンカットのようで私は大好きだ。
昔からラブシーンの演出が苦手であろうと推察される大森一樹の「一発逆転芸」である。

そもそも村上春樹小説を映画で見るなどというのは、どだい無理なのだ。
今は大衆娯楽作に甘んじている大森一樹が、村上春樹の小説&ヒカシュー「巻上公一」の音楽
という難しい題材にチャレンジした若き精神と室井滋発掘という快挙に星4つを贈りたい。


1点
村上春樹の風の歌を聴けだとおもうと、がっかりします。「風の歌を聴け」ってこんなにつまんない話だっけ?と思うことでしょう。
といって、大森一樹ファンの人が見ても、面白くないです。「オレンジロード急行」を見た方が何十倍も面白い。大森一樹が村上春樹に遠慮している感じで、どう見ても成功作とは言えません。
当時の風俗を振り返る歴史的価値はあると思います(ただし、それなら「俺たちは天使だ」とか、「探偵物語」を見た方がよいと思われますが)。

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