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中古価格 : ¥ 599(税込)
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著者 :

永野 護

タイトル :

敗戦真相記―予告されていた平成日本の没落

     
出版社 : バジリコ
Studio : バジリコ
出版日 : 2002-07-15
媒体 : 単行本
サイズ : 縦:724hundredths-inches 横:528hundredths-inches
ASIN : 4901784048
ランキング : 74775位
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敗戦真相記―予告されていた平成日本の没落のamazon.co.jpカスタマーレビュー


4点
 言うまでもないが、戦争中は言論統制があったために、真実を書くことはできない。また、戦後はGHQの言論統制があり、連合軍に批判的な出版はできなかった。この本の元になった演説は昭和20年9月という、その端境期に行われたので、運よくそれらの制約がない。
 学術論文ではないし、本人の思いの赴くところ、言いたい放題にしゃべっているため、少々不正確な部分はあるし(レーダーでも夜間写真は撮れない)、大時代的な言葉遣いが気になるが、興味深い情報も含まれている。
 簡単に言えば、戦中の日本は、政府の掛け声とは裏腹に、実態は総動員体制なんてものではなかったということだ。限られた資源を効率的に運用するリーダーシップがなかったのである。
 戦争の原因についても、明確な指摘がある。

5点
本書は太平洋戦争における日本の敗因を、社会システム、軍部の実態、国家理念などの観点から余すところなく分析・整理している。それは、冷徹に成熟した思惟の所産であり、後代への熱き思いの伝達でもある。その的確さに舌を巻いたのみならず、本書の基となった講演(本書はそもそも講演録である)が敗戦後数ヶ月の時点で行われている事実を知ったときに、私は驚愕するとともに、その頃より本質をとらえた全体観ある高い見識が存在していたことについて後輩として一国民として誇りを感じた次第である。

4点
サブタイトルに

 「予告されていた平成日本の没落」

とあるが、まったくそんなことは書いてない。

むしろ、敗戦直後の9月において、その後の日本の高度成長を予言した本である。敗戦の原因分析よりもむしろ、その洞察力のほうがすごいと思う。

失敗に学ぶ、という観点では、シドニー・フィンケルシュタインの「名経営者が、なぜ失敗するのか」とあわせて読むと面白い。
彼は、企業の大失敗の事例を多数研究し、失敗の類型を明らかにしたが、これにピッタリ当てはまる事柄が、本書の中にも多数見つかる。

過去の成功(=本書の場合、日露戦争)を過大評価し、正確な自己認識ができなくなって、誤った方向に突き進み、やがて破綻する、ということが、国のレベルでも容易に起き得るのだということがわかる。これは恐ろしい。

また、歴史認識という観点では、司馬遼太郎氏が「この国のかたち」の中で、

 シナ事変からの10年間はそれまでの日本のどの歴史からも異質

と述べているが、本書における「軍部の異質さ」に対する感覚は、これと符合するものがあって興味深い。

戦争に関する話題だけに「軽い読み物」とはいいにくいが、内容は平易でわかりやすく、字も大きくページも少なく、具体的なエピソードも豊富なので、あまり深く考えないで、単なる読み物として、大変おもしろい本だと思う。


5点
敗戦直後の筆者の公演がもとになっているらしいが、そのタイミングで国民の意識、軍のシステム、人材論、国際情勢、日本の将来・生き残り策についてここまで的確に分析と考察を行っていた人物がいることにまず驚く。その後の時間と批判を経た現代人の目でみれば当然のことでも、その時代に生きている人がそのタイミングで同じレベルの意見を言えるということは稀有のことだろう。副題にあるように、敗戦の要因と平成日本の抱える不振の要因は本質的に同様であり、現在の我々の心の持ちようにも参考になる意見や考え方も多い。目先の損得にふりまわされずに、過去を学ぶことから未来についてのアクションを知るということが歴史を学ぶということだろうし、数学や英語を学ぶことと同様に実社会で歴史で学んだことを活かしていくという姿勢が現代人全般に必要だと思う。そうすれば、すべてではないにしても、過去の重要な過ちのいくつかは回避できるはずである。

3点
某優良大企業の役員に配布された本として、興味を持ち、読みました。「失敗の本質」という旧日本軍の失敗を組織論的に描いた本と比較すると、稚拙さがあるが、終戦直後に、政府の中央で働いた人が、このように旧日本軍の失敗を的確に指摘している点は興味が持て、また、終戦直後の「どん底」に打ちのめされた日本の雰囲気を行間から感じとれました(その後の日本の経済復興など約束されたものではありませんでしたから、、、)。

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