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中古価格 : ¥ 199(税込)
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著者 :

梁 石日

タイトル :

血と骨

     
原著 : 梁 石日
出版社 : 幻冬舎
Studio : 幻冬舎
出版日 : 1998-01
媒体 : 単行本
ASIN : 4877282106
ランキング : 148378位
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血と骨のamazon.co.jpカスタマーレビュー


5点
たぶん、かなり誇張されてる部分もあると思われるが、程度の差こそあれ、主人公のような生き方しかできない人は結構いたんじゃないだろうか。

自分の父が作者と同世代、祖父が主人公と同世代なので、父や祖父、そして年長の親戚知人の姿が本作の登場人物に重なり合って見えたりする。

自分に限らず、ある年代以上の在日ならそう感じることだろう。

本作に特徴的な、ある種クローズドなリアリティが在日文学(とカテゴライズして良いものかどうかわかりませんが)の特長でもあり、また、必然的に限界でもあると考える。

過剰な描写が鼻につくきらいもあるが、自分自身が在日なので思い入れ度が高く、星5つを献上。

3点
先に、著者の梁 石日氏の自伝「修羅を生きる」を読んでしまった。
こちらは、ノンフィクションだけに、衝撃的だった。
「血と骨」の金俊平は、梁氏の父がモデルである。ということだけど、モデルというよりは、父そのもののようだ。
自分の父がこんな人じゃなくてよかった。と思うけど、果たして、どうしたら、人間はこんな風になるのか。と疑問を抱く。
こんな人を育てた時代や、環境がもっとも恐ろしいのではないか。

金俊平の人生は確かに壮絶で、とんでもないキャラクターだ。そして、犠牲になった女性達も子供達も皆、大層大変な目に会う。起きる事件はどれも恐ろしくドラマティックなのに、
どうして、この小説をドラマティックに受け止められないのか。
どうしても、新聞を読んでいるような、「こんな事実がありました。」
という報告書を読んでいるような・・・、小説としての吸引力を感じられなかったのが残念だった。


2点
この本を読みながら思ったのは、こんな人が自分の周りにいなくてよかったということ。今の時代から見ると、この本に出てくる主人公は道理も何も合ったものではない。こういう人間を生み出してしまう世の中が一昔の日本だったのかとおもうと、今のわたしたちの暮らしは完全ではないけれど、まともになってきたと思う。主人公もそうなのだが、どうしても好きになれないのが、周りにいる女性。暴力や、陵辱、強いられる労働など、明らかに理不尽な仕打ちを受けて、疑問に思いながら、黙っていることしかできない。人間に植え付けられる暴力による恐怖の深さが推し量られる。正妻さんもさることながら、清子さんなど、最期ははひどいものだ。ここまで、好き勝手やっていて、どうして、家族を思いやれなかったのか不思議でならない。最初の子が不注意で死んだのを奥さんに暴力によって、責めるくせに、娘が自分の暴力に苦しみ、自殺未遂したり、放置によって、餓死したのを悔いるそぶりも見せないのは、理解に苦しむ。主人公の最期はあっけなく、ただ一人日本に残った息子が、父への北朝鮮の扱いに憤りを感じたり、母違いの兄弟を思ったりするのはやはり”血と骨”のつながりには、どんなしがらみも超える強さがあるのかと、絶望さえ感じる。そして、少し本筋から外れるかもしれないが、ここまでひどくなくても、戦前、戦後には、似たような境遇の人々がいたのだろうと思うと、少なくとも日本の歴史のなかで、人間として、女性として一番いい時代に普通の家庭に生まれた自分がなんと幸運なのであろうかとつくづく感じてしまった。

5点
こんなにひとでなしな主人公に出会ったのは生まれて初めて、度肝を抜かれました。(実在の方がモデルなのかしら?だとしたら恐ろしい)腕っ節の強さでのし歩き、なんでも力でねじ伏せて駆け抜けた人生・・周囲の人々の善意がなければそこらのドブ川でのたれ死んでいてもおかしくないのに。英姫さん、奴に優しすぎた。花子ちゃんも含めてあまりにも悲しい最期には涙がでました。私が奴の家族だったら・・例え臭い飯を何年かくらってでも寝首をかいて殺したでしょうね。奴の晩年は哀れで滑稽ささえも感じました。結局自らがしでかしてきたことが全部はね返ってきたんですもの。「因果応報」この言葉がこれほどしっくりくる物語ってそうそうないかもしれません。重量感はありますが読んで損はないと思います。しかしこの本を映画にするらしいですが、どこまで描ききれるんでしょう、興味津々です。

5点
2004年秋ロードショー予定と言われる「血と骨」を是非とも読んでみたいと、探したがなかなか見つからず、ようやく探して、一気に読んでしまいました。暴力に対して、最初はちょっと抵抗もありましたが、そこを少し通り抜けると、不思議と次に読み進まないと気が済まなくなってしまいます。主人公の金俊平の、暴力で何事も解決してしまう、と言う生き様にはとてもついてはいけません。けれども、その暴力にはそれなりの理由があり、また酒の力を借りての仕業はどうしても畜生ではなく人間であることを感じずにはおれません。この小説の中の、金俊平と周囲の人々の生き様が、現実の在日朝鮮人の日本での戦前戦後の歴史なのかと考えると、戦争を知らない世代にとって、かなり勉強になります。

血のつながり、家族とは何か、民族とは何か、ひとりひとりが心の中に思い浮かべること間違いなしです。映画がとても楽しみです。

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