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著者 :

竹森 俊平

タイトル :

世界経済の謎―経済学のおもしろさを学ぶ

出版社 : 東洋経済新報社
Studio : 東洋経済新報社
出版日 : 1999-12
媒体 : 単行本
サイズ : 縦:819hundredths-inches 横:591hundredths-inches
ASIN : 4492442499
ランキング : 96646位
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世界経済の謎―経済学のおもしろさを学ぶのamazon.co.jpカスタマーレビュー


5点
本書はまさにケインズの言葉「正確に誤るよりは漠然と正しくありたい」を体現しています.

既存の経済学書は「経済学は正確に正しい!」と言わんばかりに「いかに経済学が役に立つか」を説くものが多いです.しかし,経済学が万能でないことは昨今の金融危機を見れば明らかです.本書の著者は,経済学が万能ではないことを認めた上で,漠然と正しく「世界経済の謎」を解き明かしていきます.

その過程では,古今東西を縦横無尽に飛び回って経済に関する事象・事件,文献・論文を引っ張りだし,シャープなロジックに依るストーリーが展開されて,まさに名講義です.内容の面白さと数式が一切出てこないことが相まって,371ページありますが読み物としてサラっと読めます.このようなストーリー展開で昨今の金融危機まで取り扱った続刊または増補改訂版の出版を強く希望します.

5点
 私の高校時代に政治経済という科目がありました。この科目を勉強したときから、経済とはなんだか胡散臭いものだなぁ、と感じていました。当時の先生に聞いても要領を得ず、経済学の教科書は難しすぎて、入門書程度しか読めません。入門書には経済学の有効性のみが述べられており、私の感じた胡散臭さの原因がわかりません。そしてその疑問は、忘却の彼方へ。
 本書は、たまたま図書館で見つけました。それまで、私が疑問に思っていたことにすべて答えてくれました。
 曰く、そもそも経済学とは胡散臭いものなのだと。しかし、みんながその胡散臭さを承認しているから、それでよいのだと。なぜ承認しているかというと、そのほうが生活に便利だから。なるほどそうだったのか。それだけのことか。
 しかし、自身の専攻している学問の対象を胡散臭いとはなかなか言えないものです。普通は、勿体ぶってしまう。だから、余計にわからなくなり、疑問が残る。結局、この本も手元に置いておきたくて、買ってしまいました。
 本書は、あくまで入門書です。一般の入門書とは異なり、事例から説明を始めているため、大変わかりやすいと思います。それでも難しければ、無理して全部読まなくてもいいと思います。一読の価値ありです。今からでも、当時の政治経済の先生に読んで欲しい一冊です。(笑)

4点
筆者は前書きで「この本の内容は学部1年生向けのイントロだ」と明言しています。したがって、既存の学説のカタログとなるのは当然かと思われます。経済学の知識が全く無くても読み物として十分楽しめます。歴史に関する記述では多少不正確なところも見受けられましたが、そういう意味では筆者の意図はほぼ完全に果たされているのではないかと思います。

1点
タイトルは「世界経済の謎」であるが、内容は既知の経済問題とそれを扱った有名論文の紹介である。経済学のおもしろさを訴求するために本書を上梓したのならば、いまだ人知の及ばない経済現象のフロンティアにこそスポットを当てるべきではないか。このような経済学カタログ的な著作が登場するところに「今まさにそこにある実体経済」から目をそらした経済学の現状が露呈している。
とはいえ、ストーリーテラーとしての著者の筆致は見事である。過去の経済トピックを題材に、暇つぶしの謎解きを楽しみたいのであれば本書を購入する価値はあると思う。数学的な手続きを一切使わずに複雑なモデルを平易に解説する手法もなかなかである。

4点
 これは全くの私見であるが「細野真宏の経済のニュースが
よくわかる本 世界経済編」(小学館)は本書を参考に、
または著者の慶応大学での講義をヒントに著されたのではないだろうか。
 国際経済をベースにミクロマクロを問わず根本となる理論を
数式を一切使わず解説し、後半はデリバティブや社会保障

(実はネズミ講だと喝破するところが画期的!)のすごさ
と「危うさ」を解説している。
 経済学のおもしろさを伝える優れた本であると思うが、数式も
交えて解説したほうが明快な箇所もあったのではないだろうか。
それに、経済学を学んだことない読者にもわかりやすく解説するとはしがき

にあるが、本書は決して早わかりを目的とした本ではない(400p近くある
ので少し忍耐力が必要)し、同じ概念で発展した事項を説明した箇所もある
ので読者は、時折、立ち止まって考える必要があろう。
 本書はアダム=スミス、ケインズ、サミュエルソンなど、古典的で
スタンダードな学説からスティグリッツやバグワッティの最新の論文まで

こと細やかに引用されている。よって経済学部初歩の学生でなくとも
経済学部を卒業した社会人、卒論を控えた学生にとっては
改めて経済学のおもしろさを実感し、ヒントを得るところがあるのでは
ないだろうか。

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