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著者 :

梁 石日

タイトル :

血と骨〈下〉 (幻冬舎文庫)

     
原著 : 梁 石日
出版社 : 幻冬舎
Studio : 幻冬舎
出版日 : 2001-04
媒体 : 文庫
サイズ : 縦:591hundredths-inches 横:394hundredths-inches
ASIN : 4344401069
ランキング : 9994位
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血と骨〈下〉 (幻冬舎文庫)のamazon.co.jpカスタマーレビュー


5点
妻の英姫に資金を用意させ、蒲鉾工場を立ち上げる金俊平。
それにしても英姫は生活力がありますね。
金俊平なんかと関わらなければ一財産築けたのではないでしょうか。

自分の子供たちにも昼夜を問わず働かせるが、工場で得た金は
家族の為には一切使わない。
相変わらず、自分の好きなように生きる男です。

その奔放な生き方が鮮やかだった分、晩年の境遇はいっそう哀れに感じる。
最後の愛人である定子やその子供たちは酷い人間だと思ったが、
定子だけの問題では無く、妻の英姫や子供たち、定子の前の愛人である
清子にしてきた事の報いではないだろうか。

自分の長男である成漢に「チャネ(あんた)、チャネ(あんた)」と呼びかける金俊平。
そして人生最後にして最悪のバッド・チョイス。
人間の業を感じさせます。

5点
たぶん、かなり誇張されてる部分もあると思われるが、程度の差こそあれ、主人公のような生き方しかできない人は結構いたんじゃないだろうか。

自分の父が作者と同世代、祖父が主人公と同世代なので、父や祖父、そして年長の親戚知人の姿が本作の登場人物に重なり合って見えたりする。

自分に限らず、ある年代以上の在日ならそう感じることだろう。

本作に特徴的な、ある種クローズドなリアリティが在日文学(とカテゴライズして良いものかどうかわかりませんが)の特長でもあり、また、必然的に限界でもあると考える。

過剰な描写が鼻につくきらいもあるが、自分自身が在日なので思い入れ度が高く、星5つを献上。

5点
良くも悪くも、人間というものありようを余すことなく書き尽くしている。
宗教的側面はないにしても、「カラマーゾフの兄弟」を初めて読んだ時のような衝撃を受けた。

どんなに上辺を飾ってみても、僕らは一皮むけば同じように血と骨で出来ている生物に過ぎない。
圧倒的な欲望や暴力も、僕らの誰の裡にも潜んでいるのだ。
それは、戦争や飢餓などの極限状態に置かれた時、くっくりと浮き上がる。

人間の本質から目を背けて、ヒューマニズムや道徳を語っていても、説得力はない。ここに描かれているような生き方や暴力の世界を肯定するわけではないけれど、まずはこれが人間だということを考えるいいきっかけになる。
そういう本だった。

4点
下巻は金俊作が敗戦後蒲鉾工場を立ち上げて成功するところから病魔に襲われて家族に捨てられ、最後は北朝鮮に移住するまでの話。
必死の思いで金策した妻、危険を冒して蒲鉾工場認可証の取得に奔走した娘婿、工場が稼動すると骨身を惜しまず働いた息子や娘、これら家族一族に全く報いることなく、金と自分のみを信じて、やりたいことをやった男の末路。暴力で意のままになると信じた男は暴力を振るえなくなると復讐された。

反面教師として「家族」とは何かを教えられる。


4点
はっきり言って最低な人間である。しかし、英雄肌は否定できない。そして、どことなく魅力を感じてしまうものもありました。
この男の最後まで書かれていることが面白かったです。

読みやすさ  ★★★☆☆
はまりやすさ ★★★★☆
興奮度    ★★★★☆

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