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著者 :

ジョエル・タウンズリー ロジャーズ

タイトル :

赤い右手 世界探偵小説全集(24)

     
原著 : Joel Townsley Rogers
翻訳 : 夏来 健次
出版社 : 国書刊行会
Studio : 国書刊行会
出版日 : 1997-04
媒体 : 単行本
サイズ : 縦:748hundredths-inches 横:528hundredths-inches
ASIN : 4336038546
ランキング : 101890位
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赤い右手 世界探偵小説全集(24)のamazon.co.jpカスタマーレビュー


4点
 読後、最も不満に感じたのは『アクロイド殺害事件』を引き合いに出しての「推理小説におけるコペルニクス的転回」との評。
 読んでいる間は文句なしにおもしろい。真犯人が判明してからのサスペンスも見事であり、カルト的名作との評価もうなずける。しかし『アクロイド』や、あるいはカーの『死者はよみがえる』みたいな、ミステリを読みなれた読者をだましてやろうという意図でアンフェアとの境界を狙った計算しつくされた小説ではないだろう。細かいつじつま合わせに頓着せず豪快に(あるいは安易に?)暴走した結果が、アンフェアとの評価につながっただけの話ではないだろうか。逆につじつま合わせを優先させていたら、こういうおもしろさは出なかったと思われる。
 論理的整合性にこだわらなければ、お勧め。

5点
いままで推理小説歴30うんねんですが、こーんなおもしろい本は本当にひさしぶり。無駄な伏線という伏線が張り巡らせてあって、ほとんどがミスリード。そのうえ、わざととしか思えない偶然が続くのですが、それが返って効果的!115ページからの描写がものすごいです。読んでいて意識が朦朧としてくるような超おすすめ本。

4点
なんか熱にうなされたようなミステリ
というのが第一印象の小説

ともかく妙にふわふわした感じの、物語の語り手が
本当にいかれているんではないかという書き口は
読みづらいことこの上ありません

しかし、事件の起きた順番を全く無視して
思いついたことをただ述べているノンストップな文章は

不思議と惹かれるものがあり、最後の意外な結末に驚かされます
冷静になって考えてみると犯人のやっていることは
必然性のないことばかりで
実際こんな事をしたら犯罪がすぐに露見するだろうというものですが
それを全く感じさせない、むちゃくちゃな文章は
カルト人気を得るに相応しいといえます


4点
これはとんでもないミステリです。いや、ミステリと言い切ってしまっていいものかどうかも迷います。不可能犯罪を描き、それをあっと驚く方法で解決するという点ではまさしくミステリなんですが、このあっと驚かす方法というのが人を食った内容で反則スレスレ、と言うより完全に反則だな、これは。

ところがこの反則技がよくできていて、時制をメチャメチャにした記述、大胆不敵な伏線の張り方、入り乱れる偶然などで混乱させられ、読み終わったあとには、よくやったもんだと感動さえ覚えるほどにものの見事にだまされてしまいます。そんなわけで、「こんなの反則だ!」と一概に怒ってしまえないのが、余計に悔しい。『考え抜かれた反則技』なんですね。

ただ、語り口が絶妙の上に不思議な勢いがあって、ホントに考え抜いて書いたんだか勢いで書いたらこんなのができあがったのかわからなくなってくる。これも計算のうちだとしたら、スゴイ作家です、ロジャーズという人は。

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